マイナ保険証の利用が進んでいないことを受けて75歳以上の高齢者全員に「資格確認書」が送付されることになり、大分県内でも発送に向けた作業が進められています。

75歳以上の高齢者の医療保険事務を担う県後期高齢者医療広域連合では、マイナ保険証の代わりに利用できる「資格確認書」の発送準備を進めています。

マイナンバーカードと健康保険が一体となったマイナ保険証は2024年12月に本格導入され従来の保険証の発行は停止されました。一方で後期高齢者の利用率は県内で26パーセントに留まっていて、暫定交付されている「資格確認書」が広く利用されている実態があります。

(県後期高齢者医療広域連合・岩崎正信事業課長)「健康保険証が7月末で有効期限を迎えますので、混乱を回避しマイナ保険証への移行期間を一定程度確保するために暫定的な措置としてすべての後期高齢者に資格確認書を1年間交付することになった」

7月末の資格確認書の更新期限を前に、市町村窓口での混乱が予想されることから国はマイナ保険証の登録の有無に関わらず75歳以上全員に資格確認書を送付することを決定しました。県内では21万人が対象となります。

(岩崎正信事業課長)「マイナ保険証を利用することでデータに基づくよりよい医療が受けられるなど、多くのメリットがありますので、マイナ保険証をお持ちの方はぜひマイナ保険証をご利用いただきたい」

資格確認書は7月中旬に発送され有効期限は2026年7月末までの1年間です。