えびの市議会は、議員定数を現在の14から4減らして10とする条例改正案を可決しました。
議員定数10は、宮崎県内9つの市の中で最も少なくなっています。

えびの市議会は、19日、議員定数を現在の「14」から4減らし「10」とする条例改正案を賛成多数で可決。

さらに、議員報酬を月額30万4000円から40万円に引き上げる条例改正案も可決されました。

議員定数と報酬の見直しめぐっては、えびの市自治会連合会が請願書を出していました。

(えびの市自治会連合会 宮浦佳紀会長)
「各地区の自治会長の意見を集約した結果、定数削減をすべきだと」

えびの市では、10年前、およそ2万人だった人口が先月時点でおよそ1万6000人に。

こうした現状の中、自治会連合会は議員のなり手不足が起こるおそれがあると訴えていました。

(えびの市自治会連合会 宮浦佳紀会長)
「優秀な人材が経済的な理由で(市議選に)出られないということは非常に残念なことだ。そういった人たちや若い人たちが積極的に挑戦できる環境を作るためには報酬を上げていかなくてはいけない。議会の活性化とえびの市の再生を目指すそういう原動力になってもらうことが大きな期待」

えびの市議会の議員定数は、今年9月に行われる市議選から適用されます。

宮崎県内9つの市の推計人口と市議会の議員定数をまとめました。
人口の多い自治体が議員定数も多くなっているのが分かります。


また、えびの市以外でも定数削減の動きがあります。

日南市議会と小林市議会は、いずれも今年の3月議会で定数削減を決め、次の市議選から適用されることになっています。

それぞれの自治体にあった議会改革を進めると同時に、議員のなり手不足への対応が重要となっています。