◆疑問残った今回のJアラート

訓練から5年経って、再び現実のものとなったJアラートですが、10月4日に出された際には、一時関係の無い東京の離島の地名が表示されるミスが発生。さらに11月3日の場合は、発令の時点ですでに日本の上空を通過すると予測された時刻を過ぎていたうえ、実際には通過しなかったとあとで訂正する事態になり、情報の速さや正確さに疑問も残りました。


小野寺五典 自民党安全保障調査会長「撃って上がったんだけれども消失したので、どう評価していいかということに時間がかかり、結果として『発射した』というのは、すでに通過した後になってしまった。ちょっと恥ずかしい状況の発表だったと思う」

さらに、緊急地震速報や自治体からの避難指示など日常的にさまざまな緊急速報が配信される中で、Jアラートの危機感が薄れてしまうことも懸念されています。

東北大学災害科学国際研究所 佐藤翔輔准教授「いろんな情報が何度も届くのは、煩わしい面もなくはないと思うが、危険から身を守るための行動を促すという情報がこれだけ充実している国は他にはない。災害や危機が実際起きなかったとしても、実際に行動して練習の機会にすることがとても大事」