球磨村の松谷浩一村長(62)が、職員を批判する発言をしたとされる問題で、松谷村長に対する辞職勧告決議案が明日20日(金)にも議会へ提出されることが分かりました。

松谷村長は第三者との会合で「球磨村役場の職員はわからん」と発言し、それが職員に伝わり、「能力が低い」意味だと議会などで問題視する声が相次ぎました。

球磨村議会の様子(6月17日)

そして、複数の村議が「これまでの施策の方向性や言動が、住民の信頼を著しく損なった」として、定例議会最終日のあす(20日)に松谷村長への辞職勧告決議案を提出する方針を固めました。

関係者によりますと、村議会の定数は10人で、欠員と議長を除く8人のうち、現在のところ7人が賛成の意向を示しているため、決議案は可決される見通しです。

決議に法的拘束力はなく、可決しても辞職する必要はありませんが、松谷村長の今後の対応が注目されます。

【解説】
「辞職勧告決議案」を可決するには、出席議員の過半数の賛成が必要です。ただ、可決しても法的拘束力はなく、辞職するかどうかは本人の判断となります。

これとは別に「不信任決議案」は議員の3分の2以上が出席した上で、可決にはそのうち4分の3以上の賛成が必要です。可決した場合、村長は「失職」か「議会解散」の選択を迫られますが、今回はそこには至っていません。