目の不自由なひとの生活をサポートする「点字電話帳」の最新版が完成し、19日に視覚障害者の団体に贈られました。

点字電話帳は県内の行政機関や、電気、ガス、水道などの公共サービス、消防といった暮らしに関わる電話番号約1400件を点字で掲載したものです。

19日は、発行元のNTT東日本から県視覚障害者福祉協会に最新版224部が贈られました。

NTT東日本宮城事業部 平野裕企画総務部長:
「スマホ自体を見ることができない視覚障害の人もいるので、点字電話帳が引き続き役に立てるのではないかということで、この活動を続けている」

県視覚障害者福祉協会 宇和野康弘理事長:
「手元にあれば即時探せる。ネットやスマホを使いこなせる人はまだ少数。多様な手段で電話番号を調べているのが実情」

点字電話帳の宮城県版は、1981年の発行以来3年ごとに改訂されていて、今回が14版目です。

スマートフォンの普及などによって、紙の電話帳の需要が減っていることから2026年3月末でタウンページなどの冊子の提供終了が予定されていますが、点字電話帳は、今後も発行されることになっています。

19日に贈られた最新版の点字電話帳は、図書館や支援学校のほか、県内の視覚障害者に配布されます。