アジサイの開花、意外と遅い平年値

気象庁はサクラの開花などと同じように、アジサイの開花も生物季節観測として発表しています。では仙台のアジサイの開花は、平年ではいつでしょうか?

正解は6月30日です。すでに宮城県内ではあちこちで色づいたアジサイを見かけることが多いので、この平年値は意外と遅いと思われたかもしれません。

実は過去5年間は、仙台のアジサイは平年より早く咲いており、2023年は6月17日、2024年は6月16日に開花が発表されました。ただ、今年は仙台ではまだ開花が発表されていません。

2025年の開花予想は例年より遅れる見込み

東日本から西日本ですでに開花が発表されている地域では、2024年よりも5日から10日ほど遅い開花のところが多くなっています。このことから、宮城県内のアジサイの名所も、2024年より見ごろが少し遅れると予想されます。

アジサイの開花、その定義とは?

アジサイの開花の定義も興味深いものです。花びらのように見える部分は実は「装飾花」と呼ばれ、「がく」が発達したものです。その中心にあるポツポツとした部分が「真の花」と呼ばれており、これが2〜3輪見えてくると開花の発表となるそうです。真の花は装飾花よりも遅れて出てくるため、開花の発表は意外と遅い、と感じられるのかもしれません。

22日(日)~23日(月)は、このアジサイが似合うような雨が降りそうです。梅雨の季節、アジサイの開花を楽しみに待ちながら、天気の変化にも注意したいところです。