イスラエルとイランの攻撃がエスカレートする中、イランの最高指導者ハメネイ師の声明が公開されました。ハメネイ師は徹底抗戦の姿勢で、SNSでは「イスラエルに容赦しない」とも発言しています。
アメリカ 核施設を「地中貫通弾」検討か

イラン・テヘランの夜空にあがる炎。もはや、この光景は日常となりつつあります。
イスラエルは18日、40以上のミサイル関連施設を攻撃したと発表しました。
イラン側の報復も続いています。
イスラエル最大の商業都市・テルアビブでも...

増尾聡記者
「また中部テルアビブでサイレンが鳴り始めました。午前12時半ごろです」
「赤い光が相次いで上空を飛んでいるのが分かります。イランの弾道ミサイル、そして迎撃ミサイルかと思いますが、赤い光が空を相次いで飛んでいます。いま、たぶん迎撃しました。私たちもシェルターに入っていきます」
イランによるミサイルの攻撃が続き、空襲警報が朝まで何度も鳴り響きました。
イスラエルによるイランの攻撃に端を発した衝突は、さらにエスカレートする恐れも出てきました。アメリカのCNNは、イスラエルの高官が次のように語ったと伝えています。

イスラエル高官
「トランプ大統領がイランの核計画を完全に破壊するという仕事を仕上げてくれるのかどうか、イスラエルはその判断を待っている」

トランプ大統領が検討していると報じられているのは、イラン中部・フォルドゥにある核施設への攻撃です。

謎に包まれている核施設は、約80メートルの地下深くにあり、破壊するには、アメリカ軍だけが持つ大型の地中貫通弾=バンカーバスター「GBU-57」が必要だと言われています。
そして「GBU-57」を搭載し、運用できるのはアメリカ軍のB2ステルス爆撃機だけなのです。

軍事ジャーナリスト黒井文太郎氏
「おそらく世界で一番強力なバンカーバスターになります。中を全部破壊できないにしても、ある程度のダメージを与えられると期待されている。(イランの核開発を)遅らせる程度がイスラエルだけでやる場合と、米軍が参戦した場合とでは大きく変わってきます」
イランの核施設への攻撃に踏み切るのかどうか。トランプ大統領は、SNSに…
トランプ大統領のSNS
「われわれの忍耐は限界に近づいている」
イランに「無条件降伏」を求め、圧力を強めています。