「スキマバイト」働き手も注意が必要

後藤舜アナウンサー:そうですね。働き手もお試し感覚で気軽に応募できるのがメリットですが、それだけに注意も必要だと専門家は指摘します。

社会保険労務士法人岡佳伸事務所 岡佳伸さん:
「1時間、2時間の短時間の面接だけのものでも、基本的に働くのと同じ情報が(企業に)知られるので」

社会保険労務士の岡佳伸さん。スキマバイトでも応募した人の個人情報は雇用する側に一定程度知られることになるため、慎重に求人を選ぶことが必要だと呼びかけます。

社会保険労務士法人岡佳伸事務所 岡佳伸さん:
「自分の身を守るためには、アプリの情報、求人票などの求人情報は必ずよく読んで、それで分からないことがあったらアプリの事業者さんに聞くたり実際働く会社に聞いたりして下調べをする」

村上晴香アナウンサー:面接もなくスマホで簡単に申し込めるからこそ、注意が必要ということですよね。ほかにも気を付ける点はありますか?

後藤舜アナウンサー:バイト中の事故労災にも注意が必要です。実は県内では、実際に事故が起きています。

仙台市のピザ店でバイクでピザを配達するスキマバイトをしていた当時40代の男性。店側が入れ忘れた商品の再配達をした際に転倒し、足の骨を折るなどの大けがを負いました。

現在も杖が無ければ立ち上がれず、長い時間立ち続けることも難しい後遺症が残っているといいます。

村上晴香アナウンサー:店側は安全に対しての研修をしていなかったのでしょうか?

後藤舜アナウンサー:この店では、長期のアルバイトには10時間の走行研修があるのに対し、スキマバイトの労働者には、15分ほどの動画を見せるだけだったといいます。労働団体にも相談が寄せられています。

仙台けやきユニオン 青木耕太郎さん:
「賃金の不払いに関する相談、仕事の中でケガをしてしまったが労災保険がつかわせてもらえない。深刻なケガの場合、賠償も必要だが会社からないなど」