◆「LGBTQ+」とは?


「LGBT」は、セクシャルマイノリティの総称。「レズビアン」(L)は女性の同性愛者。「ゲイ」(G)は男性の同性愛者。それから「バイセクシャル」(B)は両性愛者。ここまでが「愛する対象が、誰か」という話です。それとは別に、「自分はどういう人間なのか」というのが、性自認。「トランスジェンダー」(T)は出生時の性と違う性で生きようとしている人たち。性同一性障害も含みます。

また、まだまだ自分のことがよくわからないという「クエスチョニング」(Q)と言われる人たちもいます。自分がどちらの性なのか意図的に決めていないと言う人も。自分の内心ですね。そこまで合わせて「LGBTQ」。そして今は、どれにも当てはまらないという方もいらっしゃるので、「+(プラス)」をつけることが多いです。「LGBTQ+」という言い方、覚えておいてください。

◆娘に「女性と結婚したら、縁を切る」と言った母

そして、パレードが始まりました。ブラスバンドがついて800人くらい。人数制限をしていて5つの隊列にわかれ、私も、このレインボーフラッグを振りながら歩きました。冷泉公園からアクロス福岡、天神南駅、川端商店街を回って戻ってくる約3キロ、たまたま隣を歩いていた女性がいたので、話を聞いてみました。


バイセクシャルのオリコさん(28歳):(母親に)「自分はこういうセクシャリティで、将来家族となる相手が女性になるかもしれない」という話をしました。
神戸:そしたらどうなったの?
オリコさん:そしたら、「やっぱりちょっと、今受け入れられない。実際連れてきたら縁を切るよ」とその時は言われました。
神戸:それは、常識から離れられないということなのかな?
オリコさん:そうですね……でも、親も知らないというか、身近にある世界だと思ってないからだと思うので、今もずっとめげずに話をして、だんだん受け入れてきてくれてるんじゃないかなと思います。
神戸:うまくいったらいいですね。
オリコさん:そうですね(笑)

福岡市のオリコさん(28歳)は、バイセクシャル、男女を問わず愛することができるので、「女性と結婚することだってありうるかもしれない」と母親に伝えたところ、「縁を切る」と言われたそうです。動揺しつつも娘のことを考え、認めるという人が多いのかな、と私は思っていたんですが「縁を切ると言われた」と聞いて、びっくりしました。「自分はどうなるか将来わからないんだけど、そういう人たちがいることを知ってほしい」とオリコさんは話していました。