厳しい暑さとなる中、注意が必要となるのが車の中の温度です。JAF=日本自動車連盟は、子どもを車内に残して車を離れることはしないよう呼びかけています。

独立行政法人NITEが公開している動画。

炎天下の車内で、ダッシュボードにモバイルバッテリーが置かれています。しばらくすると高熱でどんどん膨らんでいき最終的に発火しました。

17日、18日と、各地で30度を越える中、車の中は予想以上に温度が上昇し注意が必要です。

千葉陽太記者:
「エアコンが効いた車内、約26度を示していますが、エンジンとエアコンを止めてみると、どれくらい温度が上昇するのか試してみます」

窓を閉めた車内はどんどん温度が上昇していきます。

千葉陽太記者:
「エアコンを切ってから、約40分が経過しました。現在の車内の温度、温度計は40℃手前を指しています。大変むしむしして、危険な暑さです」

JAFが気温35℃の日に行った実験動画です。スタート時の車内は25℃でしたが、わずか10分ほどで38℃近くに。さらに、ダッシュボードは55℃を越えています。

たとえ短かい時間でも、子どもが車内に取り残されると命が危険にさらされることになります。

JAF宮城支部広報担当 佐藤陽さん:
「子ども1人だと水分補給ができないほか、車内に閉じ込められた場合、外に出られなくなるので、熱中症が重症化する危険性が高まる。子ども1人を車内に置いていくことは非常に危険なので、防いでほしい」

一方、車内の温度を一定程度抑える効果があるのが、直射日光を遮るサンシェードです。

実験動画では、対策なしに比べ、フロントガラスやダッシュボード付近の温度が低くなっているのがわかります。少しだけ窓を開けておくなど、熱がこもらないようにすることも大切です。

JAF宮城支部広報担当 佐藤陽さん:
「車を置く場所も考えてほしい。日陰に車を置いたりだとか、窓ガラスを少し下げて風通しの良い状態にしておくことも効果的」

JAF宮城支部によりますと、宮城県内で、気温が高くなる2024年6月から8月までに「鍵を車内に閉じ込めた」という通報で出動した件数は27件あり、そのうち20件は、子どもが一時車内に取り残されたということです。
また、エアコンをかけた状態であっても直射日光を浴び続けることで熱中症のリスクは高まるということです。