厳しい暑さが続いていますが、来週前半には梅雨空に逆戻りする可能性があります。今年はこうした猛暑と雨を繰り返す「メリハリ梅雨」といわれていますが、野菜への影響が心配されています。

長野市の青果店「ファーム大澤屋(おおさわや)」。

レタスやキュウリなどは長野県産が旬を迎え、店頭に並び始めました。

客:「きょうは野菜で安いものはどれかなって言いながら買っていきます」112140客:「だいぶ野菜もキュウリも安くなってきていいかなと思っている」

野菜の値下がりに喜びの声が聞かれる一方で、店では…


ファーム大澤屋 坂口大さん:「今一番価格の変動があるのはキャベツ・大根・キュウリになります。(キャベツは)仕入れ値価格で1箱につき(プラス)300~400円程度は変わっています」

キャベツなどの葉物は現在、店頭価格を据え置いているものの、今後、値上げせざるを得ない可能性もあるといいます。


その要因は…今年の「メリハリ型」の梅雨。

大雨と猛暑を繰り返す環境が収穫間近の野菜にとって、よくない影響を与えるといいます。

ファーム大澤屋 坂口大さん:「雨降って、水分が野菜の中に蓄えられてから、次の日に気温が上がってしまうと商品が畑で傷んでしまう。正直なところ一番厳しい状況だと思います」

ファーム大澤屋の坂口さんに今後の野菜の値動きを聞きました。

「メリハリ梅雨」の影響でキャベツなどの葉物は今後、値上げの可能性があるということです。


そして価格が上がっているのがお弁当にも人気のブロッコリー。
先月末で161円だったものが、現在323円になっています。

強い日光、いわゆるレンズ効果によるダメージも予想されていて今後も横ばいか、さらに上がる可能性があるといいます。


一方、値下げの可能性があるのは夏野菜の代表格、キュウリ。

3本150円が100円ほどに下がるかもしれないといいますが、理由は、陽気のいい日が続けば、県内の路地ものが出てきて、出荷量が増えるためだそうです。


そしてトマトは現在は千葉県産が6個215円ですが、路地ものが出てくれば、箱売りができるため、お得になるかもしれません。