ボクシングの元世界王者が、再起を図りトレーニングに励んでいます。

岡山県のジム所属のボクサーとして初めてチャンピオンになったものの、今年3月、王座統一戦で敗れベルトを失ったユーリ阿久井政悟選手です。

もう一度、王者に返り咲く…その決意を聞きました。

一度でも負けると王座陥落 勝ち続けなけらばならないプレッシャー

5月30日。所属する倉敷守安ジムで、拳にバンテージを巻くユーリ阿久井政悟選手(29)の姿がありました【画像①】。

【画像①】

(WBAフライ級前王者 ユーリ阿久井政悟選手)
「トレーニングでヘトヘトになりながらあまり元気じゃないですけど」

ー練習疲れでそうです?
「バリバリやってます。やるからには『また世界チャンピオンになる』という思いじゃないとやっていけない」

3か月前まで世界チャンピオンでした。去年1月。当時のWBAフライ級王者アルテム・ダラキアン選手【画像②】に勝利し、岡山のジム所属のボクサーとしては初めて、世界王座につきました。

その後、2度の防衛にも成功。「一度でも負けると王座陥落」という厳しい世界で戦ってきました。

【画像②】

(ユーリ阿久井政悟選手)
「チャンピオンで居続けなければならない。チャンピオンである以上常に勝たなければならない」

【画像③】

阿久井選手を支えてきたのは、最愛の家族です【画像④⑤】。

【画像④】

(阿久井選手の妻 夢さん)
「チャンピオンになって本人が不安に思っているとか、プレッシャーとかいろんな思いがあるんだろうな、というのが見ていてもわかる」

「もちろんこっちもプレッシャーになることがある。無事にリングから降りてきてくれることが、今は1番の願い」

【画像⑤】

しかし、今年3月。さらなる高みを目指し挑んだ、チャンピオン同士で戦う王座統一戦でした。

実績で上回る寺地拳四朗選手【画像⑥】に対し、阿久井選手は11Rまで優勢でしたが、最後にテクニカルノックアウト、ベルトを失いました。

【画像⑥】

(ユーリ阿久井政悟選手)
「ずっと走ってきて『これで負けたらしょうがない』という気持ちまで作ってきたんですけど」

「及ばずに…というのが悔しくて」

【画像⑦】