「卒業しても時間を割いてくれた」1年遅れの受験を応援してくれた恩師

 実現に向けて動き出した願い。「メイク・ア・ウィッシュ」とともに準備を開始。会場も決まり、6月1日に開催することに。5月中旬、奏汰さんは招待状を持って、母校の中学校を訪ねました。

 (下山奏汰さん)「ご無沙汰してます」
 (中学校の恩師・澤井祐太教諭)「よく来てくれたな」

 中学2年と3年の担任だった澤井先生は、治療のため諦めざるを得なかった高校受験に、1年遅れて挑戦することを決めた際、親身になって相談に乗ってくれたといいます。

 (下山奏汰さん)「1年遅れで受験してるわけなので、指導してくれる人は本来いない。でも澤井先生は卒業しても時間を割いてくれて、今高校に行けているのは澤井先生のおかげと言っても過言ではないです」
 (澤井祐太教諭)「彼の苦しい思いに比べたら、微力ではあるんですけど、仮に少しでも力になれたのであれば本望ですし、やってよかったなと思います。何もそんな特別なことは」