17日、出雲市の島根ワイナリーで今年のワインの仕込み作業が始まりました。
毎年、この時期に行われる初仕込み。今年は出雲市出身の元プロ野球選手、和田毅さんも参加しました。
和田毅さん
「福岡にいても、島根産のデラウェアがあると、『おっ、島根産だ!』と思ってつい買っちゃいますね」
デラウェアワインの初仕込みが始まった島根ワイナリー。
そこに、去年、22年間のプロ野球人生に幕を下ろした和田毅さんの姿がありました。
和田毅さん
「地元のワインを知ってもらえるいい機会にもなると思うので、皆さんに知ってもらえたし、こちらに少しでも恩返しという形でできてよかったなと思う」
引退試合のお礼の品に島根ワイナリーのワインを使うなど地元愛あふれる和田さん。
子どもの頃から来ている島根ワイナリーにも恩返しが出来ればと自ら、仕込み作業への挑戦を申し出たということです。
17日の初仕込みでは、出雲市内の農家18軒で育てられたデラウェア、およそ1.2トンを和田さん自身が破砕機に投入しました。
そんな和田さんと一緒に作業するのは毎年出雲市で開催されている少年野球の大会「和田毅杯」に出場したこともある元高校球児の社員です。
島根ワイナリー製造部 高橋大樹さん
「実とか果実が潰されて液になって、ジュースになって出てくるような」
和田毅さん
「じゃあこれはもう、ジュースなんだ」
実は和田さん、ワイン好き。
搾りたてのブドウの果汁を試飲すると。
和田毅さん
「酸っぱくないよ、甘いよ。美味しい!」
島根ワイナリー 新藤正人代表取締役社長
「いわゆるヌーボーワイン。新鮮な採れたてなフルーティーなフレッシュな感覚を皆さんに味わっていただきたい。」
冬の気温が低く、今年のデラウェアの生育は少し遅れ気味ということですが、出来映えは例年並み。
島根ワイナリーでは今シーズン、全ての品種を合わせ、210トン43万本のワインを作る予定にしています。
そして、17日仕込んだヌーボーデラウェアは、8月8日に発売予定とのこと。
和田毅さん
「野球以外のこともいろいろ経験したい。そういう経験したことが、野球界に戻った時にプラスに働くことは絶対あると思う。違う形でいろんな出会いがあると思うので、それを大切にしながら、またやっていきたい。楽しんでいきたいと思っている」
この様子は和田さんが引退後に始めたYouTubeチャンネルでも公開予定ということです。