◆島井咲緒里さん
「地方の女子の将棋人口は本当に少なくて…。そもそも人数が少ないと、将棋を続けにくい。その環境をまだ、なかなか改善できていないので、高知を中心に四国でも、女の子・子どもが楽しく続けられる環境を整えていけるよう頑張っていきたいです」

そんな島井さんは、将棋に興味がある女性・女子が“最初の一歩”を踏み出せるよう、普及活動に力を入れています。6月22日には、地元・高知で開かれる「マイナビ出版杯 第19回小学生・第17回中学生女子将棋名人戦 四国ヒワサキ大会」の中で、「はじめてのしょうぎ入門教室in四国」を開きます。

こうした教室などで「将棋の魅力に触れ、将棋を続けていってほしい」と話す島井さん。ゆくゆくは「“女性棋士”を誕生させたい」と願っています。

◆島井咲緒里さん
「最近は強い女流棋士が増えてきていますが、女性や女の子の将棋人口が増えると、誘う人も増える。そうするとさらに将棋人口が増えて、レベルが上がって、男性棋士のレベルにだんだんと近づけると思います。強い女性が出てくると将棋界全体が盛り上がりますし、そうなるために、女の子が将棋を続けられる環境を作っていけたらと思っています」

島井さんが撒いた“種”から、自らと同じ「女流棋士」が1人でも多く誕生し、そして「女性棋士」という“芽”が出ることを願って。彼女は今日も、普及活動に奔走します。