ハンセン病について正しく理解してもらおうと、宮城県庁でパネル展が6月16日から開かれています。

「お前が触るとうつる」

7歳のときに、父親がハンセン病を発症した女性は、小学校で受けた壮絶な差別の経験を振り返っています。
県庁で開かれている「ハンセン病を理解するためのパネル展」は6月22日の「らい予防法による被害者の名誉回復及び追悼の日」に合わせ、県と宮城ハンセン病協会が毎年、開いているものです。

ハンセン病はらい菌に感染することで発症しますが感染力は極めて弱く、薬で完治します。しかし、1996年まで「らい予防法」のもと国が患者を強制的に隔離し続けたことで元患者やその家族は差別を受け続けてきました。

県疾病・感染症対策室 折居仁統括課長補佐:
「いまだに県民にも偏見がある。誤解が解けるように皆さんに理解してもらえればと思う

このパネル展は県庁で6月27日まで開かれ、登米市にある国立ハンセン病療養所「東北新生園」についても展示されています。