■被害者救済の協議 与党内に“すきま風”ナゼ?

国山ハセンキャスター:
被害者救済のための協議がなぜ進まないのか?星さんによれば、与党内にすきま風が吹いているからだと言います。


岸田総理としては、被害者救済を進めたいと考えていますが、公明党と、自民党の茂木幹事長が協議を進めることに慎重だということです。

星さん、これはなぜでしょうか?

TBSスペシャルコメンテーター 星 浩さん:
この新しい法律っていうのは、宗教団体だけじゃなくてNPOなども対象になるんですね。公明党からすると、信教の自由という点から見ても慎重にやりましょうというようなことなんでしょう。

茂木さんからすると、自民党の中にも慎重論がありますので、それを代弁したという形ですが、ここは岸田さんの踏ん張りどころですね。

国山ハセンキャスター:
そんな中で、岸田総理の支持率を見てみます。下がり続けているということが言えます。JNNの世論調査では39.6%ということで、先月より3.1ポイント下落し過去最低です。

最大の要因と見られるのが旧統一教会の問題を巡る対応といえそうです。

教団との関係をめぐり説明のない大臣や党幹部については辞任すべきと考える人が65%でした。


そんな中、山際前経済再生担当大臣は辞任後すぐに自民党の新型コロナ対策本部長に就任したんですが、7日茂木幹事長はこう話しています。

記者
「Q.(山際氏は)大臣辞任から4日後の人事となりましたが、就任までの経緯や狙いを教えてください」

自民党 茂木敏充幹事長
「……は?あの…人事については常に適材適所で行われていると考えておりますが、ご指摘の本部、これ政務調査会の人事でありますので、そちらにお聞きください」

小川彩佳キャスター:
適材適所なのでしょうか?

TBSスペシャルコメンテーター 星 浩さん:
まあ誰が見ても適材適所とは思えないですよね。岸田さんも事後報告は受けていたようですけど、どうもこれを見ても自民党に危機感がないと。それから民意とずれてるということがはっきりしたと思いますね。

そこで今週、これからの予定なんですが、非常に大きな山場を迎えるんですね。

岸田さん11日から外遊になりますので、その前に被害者と面会をしたり、与野党の党首会談をして、この新法に向けて合意ができるかどうかということなります。仮に合意できず駄目ということになると、もう2023年の通常国会ですから、春以降ということになりまして、政権にとって非常に大きなダメージになるわけです。そういう意味では今週政権の行方を非常に大きく左右する山場になると思いますね。