育ち盛りの子どもに「12升から15升」
地域住民に人気のこの子ども食堂もまた、コメ価格高騰の波に直面しています。NPO法人・黒部まちづくり協議会の子供食堂ワークショップで代表を務める中島朋子さんにききました。
記者「全部で何合炊くんですか」
中島さん「12升から15升くらい」
記者「『合』じゃなくて『升』?」
中島さん「『合』だと120合から150合。コメ高騰がいちばん打撃がひどくて。毎月やるごとに『また上がった』っていうその衝撃しかなくてもうどうしようもないんですね」
今回使ったコメの量は16升、重さにして24キロです。
コメは、地元農家や団体からの寄付されたもので賄っていますが、価格の高騰を背景に寄付されるコメの量は例年の半分以下に激減。

コメの在庫が底をつきかけ、SNSで支援を求めたところ追加で20キロのコメが寄せられ、なんとか開催にこぎつけることができました。
中島さん
「コメ高騰ということでなかなか寄付があつまらないという厳しい状況にあるんですが、何とか月1回は開催で来ているので、今、開催できるごとにほっとしています」
予算が限られる中、コメを購入しようとすると、ほかの食材が調達できなくなるため寄付が頼みの綱となっています。
中島さん「SNSで呼びかけたりとか個人の知っている農家さんに声かけさせていたただいて、なんとかしておコメの高騰は切り抜けていきたいなと思います」
コメの高値が続き、窮地に陥っている子ども食堂。こちらでは次回分までのコメしか確保できておらず、しばらく厳しい運営が続きそうです。
