中国が保有する核弾頭の数が去年より100発増加したとスウェーデンの研究機関が発表したことについて、中国の外務省は「自衛のための核戦略をとっている」と主張しました。

ストックホルム国際平和研究所は、今年1月の時点で中国が保有する核弾頭の数について前の年と比べて100発増え、推計で600発になったと発表しました。「世界のどの国よりも速いペースで備蓄を増やしている」と指摘し、「危険な核軍拡競争に突入しつつある」との懸念を示しています。

これについて中国外務省の郭嘉昆報道官は、16日の記者会見で次のように主張し、中国の核政策を正当化しました。

中国外務省 郭嘉昆 報道官
「中国は一貫して自衛のための核戦略をとり、核戦力を国家安全を守るための必要最小限の水準に維持し、軍備競争には参加しない」

そのうえで、郭報道官は「中国は核兵器の先制不使用を厳守し、非核保有国に対し核兵器の使用・威嚇はしないと約束する」と従来の方針を繰り返しました。