JR飯山線の列車の屋根の上で、5月に愛知県の男性の遺体が見つかった事案で、男性が所有する車が、長野県内で発見されていたことが分かりました。
遺体は5月15日の午後4時半前、新潟県十日町市にあるJR飯山線の十日町駅に停まっていた列車の屋根の上で、うつぶせで頭から血を流している状態で見つかったもので、十日町警察署のその後の調べで、愛知県阿久比町(あぐいちょう)に住む42歳の無職の男性と確認されました。
また、死因は、身体の複数の部位に外傷を負った多発外傷だったことも分かっています。
男性の身元は、遺体の発見から8日後の23日までに判明しましたが、身元を調べる捜査の過程で、警察は、長野県内のJR飯山線沿線の駐車場で、男性が所有する車を発見していたことが分かりました。
車内に残された所持品や、発見時に男性が唯一持っていたスマートフォンなどから身元が確認されたということです。
男性の遺体が見つかった列車は、15日の正午過ぎに長野駅を出発したものですが、捜査関係者によりますと、発見される前日の14日からすでに遺体が屋根の上にあり、発見されるまでに長野と新潟の県境を3回またいで往復していたとみられることが分かっています。
警察は、状況などから他者が関与している可能性は薄いとしていて、自殺の可能性も含めて、引き続き男性が死亡した経緯などを調べています。