アメリカの大手IT企業「アップル」に、高く評価された技術者が熊本にいます。

熊本県立大学4年の山口昂大さんと、この春に県立大を卒業して今は職員として勤める濱本太輝さんです。
熊本県立大学4年 山口昂大さん「信じられないというのが一番にあって、何度も発表のメールを見返した」
※総合管理学部・総合管理学科 知能情報学を専門とする飯村研究室に所属
アップルが主催する、高校生や大学生を対象としたアプリ開発技術コンテスト。

世界中の応募から、350人の入賞者に選ばれた山口さんが作ったのは、写真撮影を手助けするアプリです。
より美しい、より印象的な写真を撮るために適した構図を教えてくれます。

一方、濱本さんは入賞者の中でも特に優れた作品を提出したとして、日本人で唯一、50人の優秀受賞者に選ばれました。
熊本県立大学 濱本太輝さん「花札という日本のカードゲームを誰でも簡単に遊べるようにしたアプリケーションです」
※作品提出当時:総合管理学部・総合管理学科 4年
花や動物が描かれ、日本の美しい四季を感じられる花札。本来は「役」を作って点数を競うものですが、濱本さんのアプリでは、札に書かれた点数で相手の持ち点を減らすというシンプルなルールを取り入れました。
熊本県立大学 濱本太輝さん「若い世代の人たちは花札のルールを知らないことが多く、なかなか友達とプレーできないというのが個人的に課題だと思っていて」

このアプリを、先週、アメリカでアップルのティム・クックCEOに直接説明しました。
熊本県立大学 濱本太輝さん「『あ、社長だな』というのが、入ってきたときにも
わかるくらいオーラがありました。真剣にアプリケーションのことを聞いてくださったり、コメントをいただけたりとか本当に嬉しく思っています」
クックCEOは「テクノロジーによって伝統文化が継承され、魅力が世界中の人々に届けられる可能性を見事に表している」と評価したということです。
熊本県立大学 濱本太輝さん「この技術を自分の中で留めておくのはもったいないと思うので、これからアプリをどんどん開発していったり、開発したアプリもAppStoreでリリースしようと思っているので、そういった開発も進めていきたいと思っています。」