公害調停成立から25年の節目を迎えた香川県の豊島を、県外の中学生が訪れました。国内最大規模の産廃不法投棄事件の現場を、自分たちの目で確かめました。

風光明媚な瀬戸内海に浮かぶ小さな島に、かつて大量のゴミが持ち込まれました。

この日、豊島に環境学習に訪れたのは滋賀県草津市の中学1年生、約70人です。NPO法人瀬戸内オリーブ基金が、事件の教訓を次の世代にと昨年から受け入れています。「豊島のこころ資料館」では、不法投棄された産業廃棄物を目の当たりにしました。

(廃棄物対策豊島住民会議 安岐正三さん)
「ここにあるのがその産業廃棄物の実物です。ここにあるすべてのものは豊島の外から来た。豊島のものは一粒もありません」