◇6月14日(土)セ・パ交流戦/福岡ソフトバンクホークスvs横浜DeNAベイスターズ/みずほPayPayドーム福岡

セ・パ交流戦、2位と0.5ゲーム差で首位に立つソフトバンクは14日、DeNAとの第2戦に臨んだ。ソフトバンク先発の上沢直之は1回表、ヒットと死球で満塁のピンチを背負うが、5番・宮崎敏郎をダブルプレーに仕留め、切り抜ける。

0対0の2回ウラ、巨人からリチャードと2対1のトレードで加入した秋広優人が快音を響かせる。移籍後初ホームランで1点を先制する。

打線の援護を受けた上沢は2回以降、DeNA打線から毎回三振を奪う力投を見せる。ランナーを出しても要所を抑え、スコアボードにゼロを並べていく。

1点リードの5回ウラ、2死2塁の場面で今宮をアクシデントが襲う。大きくスイングした際に左わき腹を痛めてしまい、そのままベンチに下がり、途中交代。急きょ代打で送られたのは、今宮と自主トレも行う6歳下の後輩・川瀬晃(ひかる)。今宮のスイングを見て、異変に気付いたという川瀬はコーチ陣に指示される前に自らベンチ裏に行き、準備をしていたという。

●川瀬晃コメント(試合後の取材)
「防具を付けたりして、次のスイングで呼ばれたので、本当ちょっとの差ではあるけど準備をしっかり出来たというか」


事前にDeNA先発・大貫晋一のデータ等もチェックしていたという川瀬は、タイムリー2ベースヒットを放ち、追加点を奪う。

さらに、ラッキーセブンの7回ウラ、リードを3点に広げ、なおもチャンスの場面で再び打席が回ってきた川瀬。ここでも、ベンチの期待に、ファンの大声援に、タイムリーヒットという最高のかたちで応えた。

投打が噛み合ったソフトバンクがDeNAに完封勝ち。2連勝で2位との差を1.5ゲーム差に広げ、先発の上沢は5勝目をあげた。

(試合結果 ソフトバンク4-0DeNA)