23人が犠牲となった岩手・宮城内陸地震の発生から6月14日で17年です。宮城県内で最も被害の大きかった栗原市では、遺族らが犠牲者を追悼しました。

栗原市栗駒の駒の湯温泉の慰霊碑前では、地震発生時刻の午前8時43分に遺族や地元住民らおよそ60人が黙とうを捧げました。


2008年6月14日に発生した岩手・宮城内陸地震では、栗原市で最大震度6強を観測し、17人が死亡6人が行方不明のままです。

このうち駒の湯温泉では、旅館が土石流に飲み込まれて、宿泊客や従業員ら7人が犠牲となりました。

母と兄を亡くした 駒の湯温泉 菅原昭夫さん:
「もう会えないが、また会いたいと思いながらゆっくりと冥福を祈りました」

母を亡くした 菅原恵美さん:
「17年経ったが母に会いたい気持ちは変わらず、今年も会いたいという思いを伝えた」

駒の湯温泉は、内陸地震後に日帰り温泉として復活したものの、新型コロナの影響で2020年から休業が続いています。