食品製造業における世界最大級の展示会が行われました。調理ロボットはどこまで進化したのでしょうか。

刺身瞬間カットロボ“盛り付けまで9秒” 寿司職人歴30年の大将が挑戦

山内あゆキャスター:
今年デビューした「斜めスライサー」という刺身瞬間カットロボがあります。神戸市の旭マシンのものです。

これまでも同様のロボットはありましたが、コンビニにあるような大型のコピー機くらいの大きさでした。

それが一人暮らし用の冷蔵庫を横倒しにしたくらいになりました。例えば、狭いスーパーのバックヤードでも使えるのではないかというところです。

マグロ、皮付きのタイ、イカなど、どんな種類でもカットが可能だそうです。

刺身職人は、通常3か月ほど修業が必要ですが、誰でも即戦力になれます。ブリの刺身も、盛り付けまで9秒という速さです。

ただ、人間も負けてはいられません。寿司職人歴30年、東京・八王子市「魚心亭」の河瀬勝大将(60)が挑戦してくれました。

河瀬大将は、まず表面に包丁で素早く切れ目を入れました。ロボットのようにバサッとはいきませんが、流れるような包丁さばき

そして、あっという間にパックに乗せて、時間は17秒でした。

魚心亭 河瀬勝 大将(60)
「機械だとただガシャンと(刃を)入れるだけで、こういう飾り包丁と言って、食べやすくは切ってないですよね。美味しそうに見えるでしょ」

さらに、切り方や厚さを少し変えるだけで、同じパックに盛り付けても、より見栄えが良くなります

魚心亭 河瀬勝 大将(60)
「機械には負けないです。味がある人間と機械とは違いますから」