消費者にとっては嬉しい5キロ2000円程度の備蓄米。これについては、生産者は。
なべやまらいす 石原公夫 代表取締役
「備蓄米自体は、お米がない状態なので、出すことはいいことだと思っている。ただ、量がこれから進んでいくと備蓄米90万トン出て、今年の作付も40万トン位増えるということなので、在庫の兼ね合いとか考えると、心配」
農家が心配するのは収穫を控える新米の価格です。
コメの収穫は基本的に年に1回。これでコメ農家の収入は決まります。
なべやまらいす 石原公夫 代表取締役
「だいたい秋に売り上げも決まっている中で、それ以降の価格の上昇という面がある。自分たちとはかけ離れたところでの話になっているので、『すごい値段が付いてるな』とただただビックリしている」
JAしまねは5月、コメを出荷する農家に支払う前払い金「概算金」の最低保証額を31年ぶりに2万円台に引き上げる方針を固めましたが、自分で決められない価格にジレンマもあります。
なべやまらいす 石原公夫 代表取締役
「なかなかお米の値段も自分で決められない状況なので、実際にお米を作るのにいくらかかっているのかを計算しながら、一般の企業のように、製造原価プラス利益。せめて、そういったことが補填できればいいかなと思っている」