視聴者から寄せられた疑問などを深掘りするコーナー「tbcNEWSDIG」。仙台市泉区の男性から寄せられたこちらの疑問です。

「最近、昼の時間が短くなり、きょうの仙台の日の出は午前6時8分、日の入りは午後4時32分となっていますが、この日の出と日の入りは仙台のどこから見た時刻なのですか?」という疑問です。


そう言えばどこなのか気になりますよね。日の出・日の入りの時刻をホームページで公開している東京の国立天文台に聞いてみました。


天体の運動に詳しい片山真人さんです。

国立天文台暦計算室長 片山真人さん:
「こちらは各都道府県の県庁のある場所で、標高は0メートルとして計算しています」


仙台だと宮城県庁のある場所になります。

県庁周辺は実際には標高が50メートルくらいあるのですが、太陽が昇ってきたり沈んだりする時刻は、自分の居る場所の標高だけでなく、周りの場所の高さにも左右されます。

そこで便宜上ゼロメートルとして計算しているんですね。


たしかに目の前に山があったりしたら日の出は見かけ上は遅くなります。それから、居る場所がどのくらい東か西か、いわゆる経度の違いによっても日の出・日の入りの時刻は変わってきます。それについても聞いてみました。


国立天文台暦計算室長 片山真人さん:
「(日の出は)太陽の昇る方向、春・秋であれば東、冬であれば東よりも少し南になりますが、そちらに行くほど早くなる、だいたい経度にして1度だと4分くらいの差になります」


もちろん緯度によっても異なりますが、日本国内の場合、経度1度は東西の距離にすると90キロ前後になります。宮城県内では最も西にある七ヶ宿町は東経140.44度くらい、最も東にある気仙沼市はそれより100キロ近く=1度ほど東にありますので、気仙沼では七ヶ宿よりだいたい4分くらい早く日の出・日の入りを迎えるということになります。