ロシアによるウクライナへの侵攻から3年3か月。ことし5月から停戦へ向けた直接交渉が始まりましたが、停戦のめどはいまだ立っていないどころか、6月に入り攻撃は激化しています。こうした中、侵攻直後から神戸に避難していたウクライナ人の親子が帰国を決断しました。
「家族に早く会いたい」神戸に避難していた親子が帰国の途に

夜の街を襲う轟音。ロシア軍は6月5日夜から6日朝にかけて、ウクライナ各地を攻撃しました。一晩の攻撃としては最大規模とみられ、ゼレンスキー大統領は4人が死亡、80人がけがをしたとしています。
5月、ロシアとウクライナによる直接交渉が再開されたあとも、攻撃が収まる気配はありません。
一向に停戦のめどが立たないなか、5月30日、ウクライナ人の親子が帰国の途に就きました。神戸に避難していたオルガ・クトバさん(42)と、ひとり息子のレブくん(4)です。
(オルガ・クトバさん)「ウクライナに戻れるのはうれしい。家族に早く会いたい」
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元々ダンサーだったオルガさん。ウクライナの首都・キーウで夫のアンドリーさん(53)とレブくんの3人で暮らしながら、子どもたちにダンスを教えていました。
しかし、ロシアの軍事侵攻で生活が一変します。
(オルガ・クトバさん)「爆発音で目が覚めました。ストレスを感じて動くことができなかった。夫はとても心配していてこう言いました。『自分の身は自分で守れるが、3人でいたら難しい。みんな死んでしまうかもしれない』」














