宮崎県内の「未来に残したい手仕事」を3回にわたりお伝えしています。
2回目は、創業130年を超える高鍋町のはんこ店です。
文字のデザインから仕上げまで職人の手作業で作られるはんこの魅力とは。

5代目が店を継いだ理由は・・・

高鍋町にあるはんこ店「相馬印ばん店」。

こちらでは、5代目の相馬宗典さんが、創業以来受け継がれてきた手書きと手仕上げではんこを製作しています。

相馬印ばん店は、宗典さんの曽祖父の寅次郎が1880年代に宮崎市佐土原町で開業し、1890年に高鍋町に移転。

業界で機械化が進む中でも手作業の技術は受け継がれ、宗典さんは2003年に店に入りました。

(相馬印ばん店5代目 相馬宗典さん)
「父の背中を見ていると夜中まで仕事していた。そういうのはしたくないと、(継ぐのは)まったく考えていなかった。(継いだきっかけは)就職先がなくて、氷河期になって」