宮城県沖地震の発生から6月12日で47年です。これにあわせ、仙台市では大地震を想定した防災訓練があり、関係機関が連携を確認しました。

仙台市宮城野区の県消防学校では、午前9時半に訓練が始まると、参加者が机の下に身を隠しました。

消防隊員:
「現在のところ、消防には多数の119番通報、救助要請が入っています」

揺れが収まると、消防、警察、陸上自衛隊が災害の状況を情報共有し、それぞれ初動対応にあたります。

訓練は、長町ー利府断層を震源とする最大震度6強の大地震が発生し、多くのけが人が出て、ライフラインが途絶えたという想定で行われました。

救助隊員:「反応ありです!」
倒壊した建物に取り残された人の救助訓練では、救助犬が発見してから、自衛隊が救助する流れを確認しました。

その後、救助された負傷者は救護所で応急処置を受けます。

上中咲葵アナウンサー:
「応急処置をされた負傷者が救急車へと運び込まれます」

2025年、新たに訓練に追加されたのが、ドローンによる物資輸送です。

上中咲葵アナウンサー:
「ドローンに積まれたこちらの物資を孤立した地域へ届けます」

地震によって道路の寸断や崩落などが発生したという想定のもと、ドローンで医療品など、緊急の必要物資を輸送しました。

仙台市危機対策課 飯島裕貴課長:
「訓練を通し連携を強固にしてこれから起こりうる災害に対して迅速な対応を取れるように態勢を強化していきたい」

仙台市は、宮城県沖地震が発生した6月12日を「市民防災の日」と定めていて、訓練には、27の機関から約170人が参加しました。参加者は大規模災害に備えて、初動対応や連携について確認していました。