関税交渉「最後の一瞬で決まる」

野田代表:
具体的な提案をすると、批判を受けることは我々分かります。リスクをしょいながら我々も決断をしました。提案はいっぱいしてきますし今。だけど、ずっと一貫してんのは批判ばっかりじゃないですか。どっちが野党か分かんないですよこれ。もう、残り3分しかなくなっちゃったんで、物価高以外に私は関税交渉の話を聞きたかったんですよね。カナダのサミットに行かれますけれども、このカナダのね、サミットに行ってる最中その前後、あるいは相互関税の上乗せ部分の停止期間が7月9日に切れますね。この間に大筋合意出来そうな見込みなんでしょうか。そうじゃないんでしょうか。ゴールに向かって今何合目ぐらいにいるのか。率直にお答えいただきたいと思います。

石破総理:
これは最後の一瞬で決まります。それはそういうものであることは総理を御経験の野田代表ならお分かりのことです。一つ一つ実務者間で、そして赤沢大臣も4週5週連続してワシントンに行き、財務長官、商務長官、通商代表と物すごく長い時間議論をいたしております。間違いなく1ずつ前進をしている。最後は、大統領が判断する。その一瞬で決まるとこはたくさんあります。ですから、今何合目ということは申し上げられません。中身も外交交渉ですから申し上げないこと山ほどあります。しかしながら私どもとして、国益をかけてこの交渉に臨んでおります。この成果を得るために、何かを犠牲にするというようなことはいたしません。例えば自動車守り抜くということです。しかしその代わりに農業を犠牲にする、そのような選択をするつもりは全くございません。

野田代表:
何合目か分からないっていうところの問題はですね、私はこの議論の範囲、交渉の範囲をちゃんと決めてないところに問題があって、大統領の気ままなままに、気の向くままにゴールポストが動いているような、私は気がしてならないんです。スコーピングっていうんでしょうかね。きちっとするというところと、何を守れるかということ、原理原則、明確にするということ。それからどういうテコで有利な状況をつくっていくのか。この辺を明確していただきたいということを申し上げて、時間が来ましたので、終わります。ありがとうございました。