ネーションズリーグ男子予選ラウンド初戦で男子日本代表(世界ランク6位)は中国(同24位)にストレート勝ちを収め白星発進した。この試合の解説を務めた現役プレーヤーであり、代表主将経験のある柳田将洋(32、東京グレートベアーズ)に試合の振り返りと次戦(ポーランド戦)の見どころを聞いた。※世界ランキングは日本戦終了時点
熊崎風斗TBSアナウンサー:
ネーションズリーグ、日本と中国の初戦が終わりました。元日本代表キャプテンとして現役プレーヤーでもある柳田将洋さんとともに初戦をお送りしてきましたが、いかがでしたか日本は。
柳田将洋選手:
本当に幸先の良いスタートを切れたんじゃないかなと。3ー0ですし、次戦にも繋がる課題も見つかったんじゃないかなと思いますね。
熊崎アナ:
まずは良かったポイント、どのあたりですか。
柳田選手:
やっぱりサーブレシーブ、レセプションからのサイドアウト、この高さはかなりありましたし、あとサーブの良さっていうのも、随所に出てたのでそこら辺は日本の強さを見せられたとこじゃないかなとは思ってます。
熊崎アナ:
その中で強いて挙げるのであれば、こういうところももっと良くなるよねっていうのはあります?
柳田選手:
いや僕やっぱり各選手の2本目の繋ぎだったりとかがもう少し、元々上手い選手なので、もっともっとチームとして噛み合えば良くなりますし、あとはパイプ攻撃の場面も若干合わない場面があったんですけど、あれがもっとカチッとなったときに、もっとブレイクポイント取りたいとか、そういったシーンがたくさん見れると思うので、そこは楽しみにして
ます。
熊崎アナ:
そういうのって試合を重ねていけばっていうところもあるんですか。
柳田選手:
やっぱりあのレベルの選手なので1回ミスったときに、その次の修正だったりとか、すぐに見せることができていたので、逆に、明日以降の試合で見ることが少なくなるかもしれないですよね。
熊崎アナ:
逆に言うと初戦ならではのところだったかもしれない?
柳田選手:
そうですね。試合のプレーの後とかも常にコミュニケーションをとってましたし、その修正をしようという意識もすごい高く見えました。
熊崎アナ:
改めて、まず中国に快勝。この中国ラウンド、次ポーランドと戦いますけれども、ぐっとレベルも高まるような。
柳田選手:
そうですね。もちろん敵としては同じレベルで戦わなきゃいけないですけど、やっぱりランキングが違うので、そこら辺の温度感と緊張感もガバッと変わるのかなと思うんですけど、そこら辺が日本チームもついていける力はあるので、またちょっと違った日本バレーも見えるかもしれないですね。
熊崎アナ:
インタビューとか、話聞いてるといろんなメンバーをどうやら使っていきそうだなっていう雰囲気もあったじゃないですか。
柳田選手:
長い戦いなので、ずっと固定っていうのやっぱ怪我のリスクもあるし、コンディションのリスクもあるんで、ティリ監督もいろんな選手を起用するのかなっていうところを考えると明日(12日)また違う選手が見られるかもしれないですし、違うコンビネーションを見られるかもしれないので、個人的にはそこを楽しみにしてます。
熊崎アナ:
改めて今日の中で、みんな活躍したと思うんですよ。特にこの人ってあげるんだったら誰ですか。
柳田選手:
僕はやっぱ富田将馬選手ですかね。かなり厳しいサーブが飛んできてもしっかり返していたので、しかもピタッと返して、自分でも攻撃に参加して、なおかつサーブでブレイク。3セット目なんか、そこから逆転してるので、今日のMVPは富田選手かなと思ってます。
熊崎アナ:
中国ラウンドキャプテンですしね。
柳田選手:
そこら辺の責任感もあって、しっかりと動けているところは見れるんじゃないかなと思っています。
熊崎アナ:
代表キャプテン経験者としては、やっぱ違うんですか?
柳田選手:
1個やっぱり下にこれはユニフォームに入ってるかわかんないですけど、キャプテンとしての責任っていうのはプレッシャーもかかりますし、その場でやっぱチームのためにいろいろしようという意識も芽生えるので、富田選手の献身的なプレーっていうのはそういったところから見えてるかもしれないですね。
熊崎アナ:
石川祐希選手という絶大なキャプテンがいて、石川さんが不在だからこそ、ここに抜擢されてっていう中ですから。
柳田選手:
そうですね。そこら辺もやっぱ富田選手もキャリアがあるので、そういうところをいろいろイメージしてコートに立っていると思いますし、今後期待したいですね。
熊崎アナ:
次はポーランド戦。誰に期待というか、誰のどういうプレーをみたいですか。
柳田選手:
難しいですね(笑)難しいですけど、一つやっぱり今日出てない選手、山崎彰都選手とか、高橋慶帆選手、下川諒選手とか、藤中颯志選手とか。そういう選手も見てどれぐらい世界にこういったプレーが通用するっていうところ見ながら、やっぱそこでレギュラー争いとかメンバー争いを繰り広げてほしいと思っているので、やっぱ出てなんぼだなってこの世界で。ティリ監督も、もちろんチャンスは平等じゃないって言いつつも、やっぱり今の時期は若手とかベテランとか、いろんなところで戦わせて欲しいなと思っちゃいますね。
熊崎アナ:
そういう意味では慶帆選手もフランスで非常に頑張りましたし、他の選手たちもSVリーグでの活躍ってのは当然光る実力者たちが当然集ってるわけですもんね。
栁田選手:
個人的にはどの選手も世界に通用すると思ってるので、そこで実力で示してほしいですし、プレッシャーからどういったプレーが出るのかっていうところも気になってます。
熊崎アナ:
まずは次のポーランド戦から楽しみなんですが、今日の中国戦、無事ストレート勝ちということで、現役プレーヤー、それから元日本代表のキャプテン柳田将洋さんとともにお伝えしてきました。柳田さんありがとうございました。
栁田選手:
ありがとうございました。

















