建設現場での労働災害防止へ、愛媛労働局の職員らが建設中の県庁第二別館をパトロールし、作業員に安全を呼びかけました。

労災防止を呼び掛ける7月1日から7日までの「全国安全週間」を前に実施された現場パトロールでは、常盤剛史愛媛労働局長ら5人が現在、建設が進められている県庁第二別館を巡回しました。

おととし11月に着工したこちらでは現在、およそ160人が作業していて、常盤局長は、担当者に話を聞きながら労災の防止対策を確認したほか、集まった作業員を前に墜落事故や熱中症などへの注意を呼びかけました。

(愛媛労働局・常盤剛史局長)
「安全を自分事としてとらえてほしい。自分事というのは、自分のことだけではなく職場の安全、安全活動に主体的にかかわってほしい」

こちらでは全てのフロアに安定感がある高所作業車を配備し、墜落のリスクを下げているということです。

(愛媛労働局・常盤剛史局長)
「従来の課題だった脚立とか」
(県庁第二別館作業所・西田俊郎副所長)
「もっと安定して作業ができる」

また、熱中症対策ではAIカメラによるチェックを朝と昼食の後の2回、行うことを徹底しています。

(県庁第二別館作業所・西田俊郎副所長)
「きょうはきついとか、申告しやすい効果もある」

愛媛労働局によりますと去年、建設業での労働災害の死傷者は149人で、そのうち墜落・転落が59人と最も多かったほか熱中症も2人いたということです。