給付案、なぜ再浮上? 食料品減税案の代わりか
藤森祥平キャスター:
街の皆さんは冷静な受け止めをされていました。
この現金の給付について自民党は、経済対策としては4月の段階で「バラマキだ」という批判を受けて一旦引っ込めましたが、もう一度出してきたということです。

これについて、ジャーナリストの星浩さんに聞きました。公明党が主張していた食料品の減税案(8%→5%)を下げてもらう代わりに、自民党が給付案を提案して合意した。このようなことが背景の一つにあるのではないかと、星さんはみています。
では具体的に、給付額はいくらになりそうなのでしょうか。星さんの取材では、まだ流動的ではあるものの、1人あたり3~5万円で調整されているのではないかということです。
財源は税収の上振れ分を活用する方針で、赤字国債は発行しない見通しとのことですから、今回は「財源は示したぞ」という形ですね。

プチ鹿島さん:
早速バラマキといわれていますが、もっというなら、これは信念のないバラマキだと思います。
星さんの取材によると、4月に引っ込んだ案をまた持ってくるというのは、国民や有権者向けの対策というより、公明党向けの対策ですよね。どこを向いているのか、すごくフラフラしています。やはり消費税減税についてだけは話したくないから、こういう話になるのでしょう。
野党もそれぞれ減税対策、消費税減税のことを話していますが、財源はセットでどうなるのでしょうか。これについては朝日新聞の興味深い世論調査(5月)があり、72%の人が「消費減税の財源を示すべきだ」と答えていました。
いろいろなアイデアはあっていいんだけれども、財源も含めて、もっとギチギチやってよということですよね。僕もそれを見たいです。
藤森キャスター:
野党全体で。

プチ鹿島さん:
選挙があると法案などは先送り、見送りにして、耳心地のいい言葉だけを出すというのは何回目なのでしょうか。
小川彩佳キャスター:
耳障りの悪いことも含めて、いかに発信するのかを聞いていかないといけませんよね。
プチ鹿島さん:
ちゃんと話を聞きたいです。
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<プロフィール>
プチ鹿島さん
新聞14紙を読み比べニュースを読み解く
アメリカや韓国など各地の選挙を取材














