SNSを通じて知り合った外国人女性を名乗る人物に好意を持った大分県佐伯市の50代の男性が、現金の入ったバッグの受け取りを持ちかけられ、44万円余りをだまし取られたことがわかりました。

警察によりますと今年2月下旬、佐伯市に住む50代の男性のフェイスブックに外国籍の女性を名乗る人物からダイレクトメッセージが届きました。

シリア内戦に参戦している女性兵士とかたる人物に興味を持った男性は、その後複数回LINEでやりとりをするうちに好意を抱くようになりました。

そしてこの人物から「シリア内戦で手に入れた現金入りのバッグを預かって欲しい」と依頼され、指定されたメールアドレスに男性が連絡したところ、別の人物から「バッグを送るためには保険に入る必要がある」などと言われました。

男性はこのバッグを受け取れば女性に会えると思い、5月に指定された口座にあわせて44万5000円を振り込み、だまし取られました。

6月2日に佐伯市内の金融機関から「携帯電話を操作しながらATMを使用している男性がいる」と通報があり、警察官が金融機関に訪れて男性に話を聞いたところ、詐欺に気づいたということです。

警察はSNSを通じて知り合った相手からお金を要求された場合、詐欺を疑うよう呼びかけています。