今後の雨の見通しについて、鮫島気象予報士の解説です。

この後、午後9時頃にかけて線状降水帯が発生するおそれがあります。

それでは、雨雲の動きをご覧ください。9日昼頃、指宿市では1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降り続きました。その後も県本土を中心に次々と発達した雲が流れ込み、午後6時頃も鹿屋市などに活発な雲がかかっているようです。

では、24時間に降った雨の量をご覧ください。指宿市は300ミリを超えています。平年6月ひと月分の半分以上が、たった1日で降ったことになります。すでにこれだけの雨が降っていますので、今後少しの雨でも土砂災害の恐れがあります。

土砂災害の危険度分布をご覧ください。指宿市に紫の「危険」の表示が出ています。指宿の他、錦江町や南大隅町に土砂災害警戒情報が出ています。この後も厳重な警戒をしてください。

では、この後の雨の予想です。この後も発達した雲が薩摩大隅地方に予想されています。雨脚がさらに強まるおそれがあります。引き続き、雨の降り方に注意です。

そして、次第に活発な雲は北上していき、あす10日の雨の中心は九州の北部となりそうです。

ただ、県本土などを見ると、断続的に雨雲が流れ込み、活発な雲も一部予想されています。すでにこれまでの雨で地盤が緩んでいるところがあります。

土砂災害など、引き続き厳重に警戒してください。
【画像で見る】雨シミュレーション9日~14日 雨のピーク、大雨が予想されるエリアを確認