周りは、普段の何気ない日常だった…

県警側は「警告するには犯人の人相や逃走ルートを具体的に把握する必要があり、通報から逮捕までの間では困難だった」と請求棄却を求めています。

そして2025年4月、裁判の結審を前に中村さんの妻は語ります。

中村さんの妻
「あの事件の時の不手際を1つ1つ明らかにすることで今後、本当の住民の安心安全につながっていくと思うので。やっぱり亡くなった主人の望みでもあるし私の望みでもあるんです」

事件から7年。中村さんの妻は、9日の裁判で証言台に立ちました。

妻は、夫が殺害されるまでの状況が記録されているドライブレコーダーの映像を繰り返し見るなかで “拳銃を構えている島津被告だけが異常で、周りは普段の何気ない日常だった” と証言しました。

妻は次のように続けます。

中村さんの妻
「どうして事件発生から15分以上経っているのに、警察官が避難を呼びかけていないのかと思いました」
「もし避難を呼びかける警察官の人がいてくれたら、主人は死ななくて済んだと思いました」