通報から殺害まで “17分間” の対応は…

一方、県警との裁判は4年間、続いています。

争点は、奥田交番にいた警察相談員が最初に通報した午後2時7分から、中村さんが殺害された午後2時24分までの17分間、県警の初動対応が適切であったかどうかです。

2023年3月、原告側の弁護団は独自に現場を検証しました。

原告側は、当時、島津被告が拳銃を奪って逃走したルートから現場検証を実施しました。

「ここに隠れたんだよね。一時的に」
「ここの公園の所に隠れるなりしたんでしょうね」

原告側は、県警が周辺住民への注意喚起を怠ったと主張しています。

原告側弁護団
「(島津被告は)ここで膝立ちして2発撃って失敗して。中村さんは何があったか分からないまま。ゆっくり後を追いかけるという感じの動き方をしている」

県警が現場周辺で注意喚起をしていれば、中村さんが殺害されることはなかったとしています。

一方、県警側は、中村さんや近隣住民に危険が切迫していたことは認識できなかったと反論しました。