青森市にある大学の近くのバス停などで、5月末~6月にかけて3回、クマが出没したことを受けて、大学は学生にクマが目撃された停留所は使わず、大学の建物近くのバス停で乗り降りするよう呼び掛けました。
中澤美寿妃 記者
「国道から大学側に進むと、すぐ近くにバス停があります。クマは、このバス停から見て南側から、あちらの茂みに向かって逃げていったということです」
6月6日、青森公立大学近くの国道沿いにあるバス停で、体長約1mのクマ1頭が目撃されました。大学では、5月29日と6月4日にもクマが目撃されています。
このため大学は学生に対し、安全対策として国道沿いのバス停は使わず、キャンパスの建物近くにあるバス停を使って乗り降りするよう呼びかけました。
学生は
「いつもはクマが出ているところに近いバス停だったが、(いまは)大学の入り口に近いので安心できる」
「(クマの出没は)すごく怖い。大学側で対策してくれているので、安心して大学に通えます」
中澤美寿妃 記者
「クマの出没が相次いでいることを受けて、大学側はバス停のすぐ近くにある木にクマが嫌がる臭いがする薬剤を設置しました。こちらの薬剤には、カプサイシンなどが含まれていて、近づくだけで鼻をツンとするような臭いがします」
大学は、バス停付近に立ち並ぶ木にクマ除けの薬剤を設置し、建物に近づかないよう対策を講じました。
また、青森市は6月、大学の敷地内に「箱わな」を設置しています。