青森県つがる市にある「ベンセ湿原」に大規模に咲く『ニッコウキスゲ』が見頃を迎え、訪れた人たちは初夏を告げる花を観察し、散策を楽しんでいました。

つがる市のベンセ湿原は、標高約20m、広さ23haの津軽国定公園を代表する学術上貴重な湿原の1つで、様々な草花が咲き競う場所としても知られています。

今は、ベンセ湿原に大規模に咲き、初夏の訪れを告げる花でもある『ニッコウキスゲ』が見頃を迎え、辺り一帯を黄色に染めています。

『ニッコウキスゲ』は、海抜1000m以上の高山地帯に生える多年草で、2025年は例年と同じく5月下旬から花を咲かせはじめました。湿原に咲く『ニッコウキスゲ』の先には、岩木山が望める絶景が広がります。

訪れた人は、散策しながら野鳥のさえずりと、そよ風に揺れる『ニッコウキスゲ』を鑑賞して、初夏への移り変わりを楽しんでいました。

千葉県から来た人は
「約10年前に新幹線の駅に旅行のパンフレットがあり、ベンセ湿原が載っていて、今年やっと来れた。いいですよね。静かなところで生活の音が全然しない。こんなに静かな所だとは思わなかった」

つがる市によりますと、ベンセ湿原の『ニッコウキスゲ』の見ごろは今週末までで、7月からは『ノハナショウブ』が花を咲かせ、紫色の湿原を楽しむことができます。