仙台の復興支援団体と旅行会社が企画・運営し、未返金や未払いが問題となっている「イングリッシュキャンプ」を巡り、旅行会社は9日までに、HPを更新し関係者にお詫びする文書を初めて掲載しました。

宮城復興支援センターHPより

ホームページのお詫び文書は旅行会社「ハローワールド」(仙台市)の名前で6日付けで記載されていて、資金繰りの悪化から6月以降の事業を停止すると説明。保護者やバス事業者、宿泊施設に対しては順次対応すると説明しています。

そのうえで、多大なるご迷惑をおかけして重ねてお詫び申し上げますと謝罪しています。

ハローワールドの代表者は5日に宮城県が設定した聞き取りの場「聴聞」にも姿を見せておらず、一連の問題で公式に謝罪するのは初めてです。

宮城復興支援センターとハローワールドのイングリッシュキャンプについては、キャンプが中止になった後も返金されないという訴えが全国の小学生の保護者から相次いでいて、宮城県の調査によると、未返金は少なくとも216件、600万円に上っています。
また、ハローワールドは「契約書面を交付しない」「取引額の報告書を提出しない」といった旅行業違反も確認されていて、県は6日、旅行業の登録を取り消す行政処分を下しました。
キャンプに申し込んだ保護者はtbcの取材に対し「今までの対応から何も期待していない」とコメントしていて、旅行会社とは連絡がとれない状況が続いているということです。