精米の依頼相次ぐ卸売会社 24時間態勢も
日本最大の精米工場を持つ、広島のコメ卸売会社「食協」を訪ねました。
この工場の精米能力は、1時間に30トン。随意契約で備蓄米を手にした小売業者から、精米の依頼が相次いでいます。

コメ卸売会社「食協」武信和也 社⻑
「十数社から一応依頼が来ています。来週以降は24時間態勢を考えて、1日でも早く市場に商品として出したい」
24時間態勢は初めての試み。人員の確保など課題も多く、余力のない業者も多いのではといいます。
そしてもう一つの問題は、江藤大臣の時代にJAなどの大規模な集荷業者に放出された備蓄米が、5月半ばの段階でまだ2割ほどしか市場に出ていないことです。
小泉農水大臣(5日)
「集荷から卸から小売りから消費者と、上から順番に流すということが、スピードも含めて相当な課題になっている」
これに対し、備蓄米を大量に抱えるJAは...

JA全中 山野徹 会長(5日)
「現在、輸送の確保や出荷の前倒しなどに取り組んでおり、全農が備蓄米の供給を渋っているということは全くございません」
さらに備蓄米の売り方をめぐって、卸売業者には小泉大臣とは考え方の違いがあるようです。