荷物を両手に持って入って来たのは、立憲民主連合の鎌田 聡(かまた・さとる)熊本県議(60)です。

鎌田県議はこの夏の参議院選挙に立憲民主党から立候補を表明しています。そのため議員を辞職することを決めていて、6月6日が最後の県議会です。

鎌田 聡 県議「一身上の都合により議員を辞職したい旨、ぜひ許可していただきますようにお願い申し上げます」
髙野洋介 議長「きょうの本会議で採決をとらせていただきます」

髙野議長に辞職願を提出した鎌田県議は、その後議場へ。参議院選挙では相対する予定の自民党県連会長の前川県議とも笑顔で話す姿も見られました。

前川 收 県議「議員としては一生懸命、お互いにそれぞれの意見を尊重しながら、議論を交わした仲間だったので、目的は別としてお辞めになることは残念な気持ちがあります」

辞職にあたり、挨拶をした鎌田県議。7期26年間の県議生活に区切りをつけました。

鎌田 聡 県議「26年間、ありがとうございました」

議場を去った後はさっそくSNSを使って、支援者に報告しました。

前県議 鎌田 聡さん「新たなステージに向かって、頑張ります。よろしくお願いします。今日も1日頑張っていきます」

鎌田さんは休むことなく活動を活発化させていました。

一方、今回の参議院選挙は、自民党から現職の馬場成志(ばば・せいし)さん、参政党からは新人の山口誠太郎(やまぐち・せいたろう)さんが立候補を予定しています。

それぞれの党の県組織代表は…

自民党県連会長 前川 收 県議「国際情勢が非常に不安定な状況になっている。アメリカを含めてヨーロッパもそうだと思います。そうした状況の中で、我が国のかじ取りをしていく政党はどの政党が1番良いのか。しっかりと将来を見据えた議論をしてほしい」

参政党県連会長 髙井千歳 県議「しっかりと国民が安心してお金を使える環境をまずは作って、内需を回していく。そして日本経済を取り戻していくことを1番に訴えている」