博物館では実際に石賀さんが見つけた化石も展示されています。

こちらがその化石。どんな化石なんでしょうか?

(石賀大登さん)
「肉食恐竜の一種の歯の化石です」
見つけたときはどんな気持ちになりましたか?

(石賀大登さん)
「発見して、化石というのはすぐわかりました。ただ、何者かというのが分からなかったので専門家に見せたところ、先生が大騒ぎですよ『肉食恐竜だ!記者会見だ!』となりました。そして記者会見を開いた時に『ああ、とんでもないものを見つけたんだ』と実感しました」

同じ地層からは他の化石も複数見つかっているのですが、こうして多くの化石が見つかる久慈の地層にはある特徴があるんです。→再びVTRへ

(VTR)
化石が採れるのは玉川層。およそ9000万年前、白亜紀後期の地層で特に久慈市に分布します。久慈琥珀博物館の琥珀の採掘体験場も玉川層。この地層の特徴とは…。
(石賀大登さん)
「地層が柔らかいこと。恐竜が出てくる地層でこんなに手で掘れるところは他にはほとんどない」

多くの地層は長い時を経て密度が高く、固くなったものが多いですが、玉川層の特徴は手で崩せるほどの柔らかさです。
これは地殻変動による熱や圧力の影響を免れたためで、この特徴から細かい化石や
熱に弱い琥珀も多く残るということです。

(石賀大登さん)
「土から化石を発見した時、第一発見者になる。初めましてができるのが、すごいワクワクする」
これまで周辺から発掘された動物化石は骨や歯などなんと2300点にものぼります。
これは国内でも類を見ないほどの点数となっています。(VTR終了)