「今の価格異常」生産者語る「5kg3500円でも生産者としてはやっていける」

こちらは三次市の神杉農産です。72ヘクタールあまりでコメを栽培する大規模法人です。主にコメの生産で、従業員9人の賃金と肥料・農薬代機械代を賄います。

戸田博敬社長
「生産者からしたら、今の価格は異常と感じる。価格的には、5kg3500円とかでも生産者としては、十分やっていける」

戸田さんが考える適正価格も店頭価格「5kg・3500円」。農家の出荷価格「30kg・1万1千円」でした。一体、どういうことなんでしょうか?

戸田博敬社長
「資材価格も高騰している中で、30kg・1万1千円というのは、将来的に計画が立てられる価格ではないという風に私はみている」

戸田さんはこれまで、JAを中心にコメを出荷していましたが、ことしからは消費者への直接販売に力を入れる考えです。

戸田博敬社長
「今までは、スケールメリットのところで大きな面積で稼ぐ経営方針ではあったが、消費者との結びつきをより強化する。消費者の求めるおコメというのを作っていきたい」