とさでん交通の路面電車の長期的なあり方を検討する会議が、高知市で初めて開かれました。

とさでん交通の路面電車の長期的なあり方を考えようと2025年度新設された路面電車あり方検討会が5日に1回目の検討会を開きました。検討会には、県や沿線市町、大学教授などが出席し、路面電車が抱える課題について話し合いました。会ではとさでん交通が路面電車を維持するための費用を必要最低限まで圧縮していることで、本来必要な額のおよそ4分の1になっていることや、路面電車と路線バスが並走する区間のあり方が、課題としてあげられました。

(路面電車あり方検討会 森本章倫 副会長)
「人がどんどん少なくなっている中で、高齢者(の利用)や車からの転換は見込めない状態で、どうやって潜在利用を掘り起こすか」

(路面電車あり方検討会 西内裕晶 会長)
「街づくりを今後どうしていくかという中での移動手段がどうあるべきか。その中で路面電車が高知の中でどうあるべきか。そのように全体のモビリティ(可動性)での位置づけを将来に対して明確にしていくことが、この会議の役割だと思っています」

検討会では今後、運行ダイヤの見直しや利用客へのアンケートなどの調査を進め、2026年9月までに10年後の路面電車のあり方を公表する予定です。