「楽に稼げる仕事がある」などというSNSのメッセージから、高知県香美市に住む50代男性が25万5000円をだまし取られていたことが分かりました。
高知県警によりますと、5月上旬、香美市に住む会社員の男性(50代)のSNSに、「高橋麻里」というアカウントから「楽に稼げる仕事がある」などとメッセージが届きました。
男性が“高橋”とやり取りをすると、“高橋”から「指定する動画をスクリーンショットし、その画像をコミュニケーションアプリで送ると、1枚につき150円稼げる」などと言われました。
さらに、報酬については「仮想通貨として貯まっていく」「会員になれば、1枚500円に上がる」「会員になるには『3000円から100万円のいずれかの金額』を、3回振り込む必要がある」「振り込んだお金は、30%の利息が足されて後々返金される」などと説明されたということです。
男性は、会員として作業したい旨を「高橋」に伝え、指定された口座に1万5000円を振り込みましたが、「振り込みの一部に不備がある」と言われ、追加で9万円を振り込んだところ、振り込んだ金額以上の金が、男性の口座に振り込まれました。
男性は、会員になったことで専用サイト内にアカウントが作られ、美容などの動画のスクリーンショットを“高橋”に送ると、サイト上で資産が増えたということです。
その後、男性が“高橋”に「資産を現金化して引き出したい」ことを伝えると、“高橋”は「費用として15万円を振り込む必要がある」などと言い、男性は、指定された口座に15万円を送金しました。
そして、“高橋”から「追加で30万円が必要」と言われたことで男性は不審に思い、警察に相談して詐欺だと気づきましたが、この時点で男性は、合計25万5000円をだまし取られていたということです。
高知県内では、2025年に入り41件の特殊詐欺被害が発生していて、被害総額はおよそ1億9938万円にのぼっています。