融資会社を探していた会社員の男性(40代)が、「審査が緩い」などと書かれたホームページをクリックしたことをきっかけに金をだまし取られる、融資保証金詐欺の被害にあっていたことがわかりました。
高知県警によりますと、5月19日、高知市に住む会社員の男性(40代)が、スマートフォンで融資会社を検索していたところ、「審査が緩い」などと記載されたホームページを見つけました。
男性がホームページをクリックすると、個人情報を入力する画面に移行し、男性は氏名や口座情報、希望融資額などの必要事項を入力しました。その後「+81」から始まる電話番号からメッセージが届き、記載されたURLからコミュニケーションアプリを登録するよう指示され、登録した男性は「村上」というアカウントを追加させられました。
その後、男性は“村上”と電話し、通話の中で“村上”は「希望融資額を融資するには、返済の実績を作る必要がある」などと言い、この日のうちに、男性の口座に9000円が振り込まれました。
男性が“村上”に、「振り込まれた9000円をどうしたらいいか」などと聞いたところ、「あなたの給料日である5月27日に、1000円を上乗せした『1万円』を返済してください」「その日に給料振込を確認するため、口座の残高照会をして、その写真を送ってください」などと言われたということです。
そして、5月27日、男性が口座の残高を照会して画像を送ると、すぐに電話があり、「融資額の半分となる15万円を振り込んでもらえれば、融資が可能である」などと言われ、男性は、指定された口座に15万円を振り込んでだまし取られたということです。
男性は15万円を振り込んだ後、“村上”が色々と理由を付けて一向に融資してくれないことや、家族に相談したことなどから、詐欺にあったと気づいたということです。
高知県内では、2025年に入り41件の特殊詐欺被害が発生していて、被害総額はおよそ1億9938万円にのぼっています。