仙台市内の旅行会社などが企画・運営したイングリッシュキャンプを巡る返金トラブルで、5日、宮城県が会社側に意見を聞く「聴聞」を開きましたが、旅行会社の社長は姿を現しませんでした。

宮城県は、この会社に、旅行業の登録取り消しの処分を下すことにしています。

阿部航介記者
「午前10時になりましたが、旅行会社の社長は現れませんでした」

仙台市内の旅行会社「ハローワールド」などが全国で企画・運営するイングリッシュキャンプは、中止となったにも関わらず、保護者に返金されていないことなどが問題となっています。

宮城県は5月1日、旅行業法に基づく立ち入り検査を行ったうえで、「旅行業の登録取り消し」の行政処分案を示し、5日、会社側の意見を聞く「聴聞」の機会を設けました。

しかし、開始時間の午前10時になっても社長は会場に姿を見せず、意見を述べる書類の提出もありませんでした。

宮城県観光戦略課 松本裕紀課長
「私たちとしては、旅行会社の社長本人の声を聞きたいということもあったが、実態として来なかったので、私たちとしても遺憾」

宮城県は行政処分案に意見を述べる権利を放棄したとみなし、6日以降この会社に登録取り消しの処分を下す方針です。