年間の台風発生数は…平均25.1個
データを見る限りでは、あまり関係はありません。台風の発生が遅かった、2016年、1952年、1984年、2024年のように平年(年間発生数25.1個)以上に、発生数が多くなった年もあるため、ことしも油断はできません。
では、なぜことしは台風1号がまだ発生していないのでしょうか?

台風が発生するのは、高い海面水温だけでなく「モンスーントラフ」など積乱雲が渦を巻いて熱帯低気圧が発生するなど、いくつか条件があります。
ことしは、台風が発生することが多いフィリピン沖の海面水温は高いものの、対流活動は不活発の状態が続いていました。
しかし6日現在、南の海上が少し騒がしくなってきています。フィリピンの東海上では雲がまとまりつつあって、すでに”低圧部”が現れました。


“低圧部”とは、中心がはっきりしない低気圧のことで、今後、中心がはっきりすれば、台風の卵=熱帯低気圧として解析されます。
台風まで発達するかは、現段階ではわかりませんが、アメリカ海洋大気庁やヨーロッパ中期予報センターの予測モデルでは、早くも台風とみられる”渦”が予測されるようになりました。

日本のスーパーコンピュータのシミュレーションでは、台風の明らかな渦は予想されていませんが、大量の湿った空気を送り込み日本列島で大雨を予想しています。







まだ予測にブレはあるものの、ことしは梅雨入り早々大雨になるおそれも考えておいた方がよさそうです。
では、ことしの夏、台風はどうなる見込みなのか、気象庁の3か月予報の資料を見てみます。